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最終更新日:2025年2月11日

全国大会

第36回全国大会

実行委員長
深井 恭佑(リードウェル,医26期卒)
事務局長
堤 雄介(堤労働衛生コンサルタント事務所,医27期卒)
伊藤 遼太郎(クボタ,医33期卒)
福田 郁巳(産業医科大学大学院 産業衛生学専攻(博士前期課程),看8期卒)
日時
2024年10月26日(土) 13:00~18:00
会場
大阪市中央公会堂 中集会堂
テーマ
「Borderless~世代・職種を超えた繋がりを創る~」
プログラム/演者
【第一部】
セッション1
テーマ:「他世代や他職種に自分の強み(特徴、取り組み)を知ってほしい~後輩を知るために~」
演者:
伊藤 遼太郎さん(クボタ,医33期卒)
福田 郁巳さん(産業医科大学,看8期卒)
矢野 ちひろさん(神奈川労働局,環マネ5期卒)

セッション2
テーマ:「ベテラン産業医、保健師のこれまでとこれから」
演者:
森口 次郎さん(京都工場保健会,医9期卒)
宇都宮 千春さん(三菱ケミカル,専11期卒)

【第二部】
テーマ:「他世代、他職種の交流~つながる・深める~」
演者:
酒井 咲紀さん(旭化成ホームズ,医32期卒)
黒木 和志郎さん(パナソニック健康保険組合,医23期卒)
真鍋 憲幸さん(三菱ケミカル,医15期卒)
岡本 美紅さん(住友電気工業,看22期卒)
橋元 仁美さん(電通総研,看8期卒)
今川 かおるさん(オムロンエキスパートリンク,専16期卒)
鶴原 一樹さん(オムロンエキスパートリンク,環マネ8期卒)
荒尾 弘樹さん(日揮触媒化成,産業医科大学非常勤講師)
参加者数
185名
報告
伊藤 遼太郎(クボタ,医33期卒)

2024年10月26日(土)に開催した、第36回全国大会の開催報告をさせていただきます。

本大会は、壮麗な雰囲気と歴史的建築物としての価値が高く、国の重要文化財に指定されております、大阪市中央公会堂を会場として、『Borderless 〜世代・職種を超えた繋がりを創る〜』をテーマに実施しました。本会会員の皆さまは、産業医科大学を卒業後に、様々な分野で活動し、世代も幅広く、職種も多様化しています。本大会では、会員の経験や活動の発表を通じ、各々が大切にする産業保健のマインドを共有することで、会員相互の理解を促進し、世代や職種を超えた連携を深めることを目指しました。
また、広報活動に積極的に取り組み、会員と広く繋がりを作るツールとして、SNSの活用を重視し、産業医科大学オフィシャルチャンネルへの動画投稿や、LINE公式ページの開設、オリジナルキャラクター「サンミャク」の作成などを行いました。

多くの皆さまのご協力をいただき、現地149名、オンデマンド登録併せて185名と多くのご参加をいただくことができました。その内、23名(医学部19名、看護科4名)の学生の皆さんにもご参加いただきました。
以下、当日の内容についてご報告いたします。

<大会プログラム>
本大会では、一貫してテーマに沿った内容で構成したこともあり、総合司会を設けて医31期卒の丸居誉さん(ダイハツ工業)にお務めいただきました。また、様々なご意見を収集する目的で、Web上のプラットフォームシステムであるSlidoを用いて、参加者の皆さまからのコメント、ご質問をお受けいたしました。
◆ 第1部 セッション1
「他世代や他職種に自分の強み(特徴、取り組み)を知ってほしい 〜後輩を知るために〜」というテーマで、若手・中堅の3名にご登壇いただきました。
最初に、医33期卒の伊藤遼太郎さん(クボタ)が、医系技官も含むこれまでの産業保健活動を通じて考えてきた「働く人を支えるとは?」という問いに対する自身の考えを共有していただきました。また、働く人の健康を守るうえで「自分自身の幸せ」を大切にするという熱いメッセージも伝えられました。
続いて、看8期卒の福田郁巳さん(産業医科大学大学院生)が、「MEISO」というキーワードをもとに、”迷走”していた自身のキャリアから、ヨガインストラクター資格の取得、マインドフルネスとの出会いから”瞑想”に目覚めた経緯をお話しいただきました。さらに、参加者と共に瞑想を実演する時間もあり、リラックスした雰囲気で進行しました。
最後に、環マネ5期卒の矢野ちひろさん(神奈川労働局)から労働基準監督官の業務内容についてお話いただきました。監督官の幅広い業務内容や、実際に経験した監督指導のリアルな内容も紹介され、監督官の業務を知る貴重な機会となりました。最後に、労働基準行政は事業者の敵ではなく、安心・安全な職場づくりを目指すという点で同志であること、また定期監査は会社の健康診断と捉えてほしいというメッセージがありました。労働基準監督官への印象が改まるような講演でした。質疑応答は時間の都合上各登壇者に1〜2問ずつでしたが、Slidoには数多くの激励コメントが寄せられました。

◆ 第1部セッション2
「ベテラン産業医、保健師のこれまでとこれから」というテーマで、医9期卒の森口次郎さん(京都工場保健会)と専11期卒の宇都宮千春さん(三菱ケミカル)にご登壇いただきました。
森口さんからは産業医大に入学されるきっかけから、学生時代や京都工場保健会に就職されてからの活動を沢山の写真とともにご紹介いただき、後輩にとっては新鮮な一面を知ることができました。今後のキャリアや取り組みに関しては、工夫を重ねて現役として働き続け、後進の助けをしながら、今なお行き届いていない中小企業に役立ちたいと熱い想いを伝えてくださいました。
宇都宮さんは、今までキャリアを振り返りながら、職場の人間関係作りやビジネスマナーなどの基本となるスキルの重要性や、転職を決断する際の決め手となるのは産業看護職として大切にしたいことを明確にしておくことであるといった大切なポイントを教えていただきました。キャリアを積む中で、大切にしたい点が変化してきたことも大変興味深い点でした。
また質疑応答では、「若手や産業医育成において意識していることは何か」、「期待ができる後輩はどのような特徴があるか」など世代を問わず沢山の質疑や激励コメントが寄せられました。

◆ 第2部
「他世代、他職種交流 〜つながる、そして深める〜」というテーマで、若手・中堅・ベテランの産業医、保健師、衛生管理者それぞれの立場からパネルディスカッションを行いました。
産業医からは医32期卒の酒井咲紀さん(旭化成ホームズ)、医23期卒の黒木和志郎さん(パナソニック健康保険組合)、医15期卒の真鍋憲幸さん(三菱ケミカル)、保健師からは看22期卒の岡本美紅さん(住友電気工業)、看8期卒の橋元仁美さん(電通総研)、専16期卒の今川かおるさん(オムロンエキスパートリンク)、衛生管理者からは環マネ8期卒の鶴原一樹さん(オムロンエキスパートリンク)、産業医大非常勤講師の荒尾弘樹さん(日揮触媒化成)の8名にご登壇いただきました。大会開始前に参加者にご回答いただいた事前アンケートの結果を踏まえて、各世代の強みや他世代からの学び、これまでの職業人生の中で印象に残っている金言などについて議論を交わし、相互理解を深めました。また、学生からも現在ならびに今後の産業保健に関する質問が寄せられ、より活発な議論が展開されました。最後には、それぞれが目指す理想の産業医・保健師・衛生管理者像を宣言し、未来に向けての思いを共有しました。 

<表彰式>
大会閉会後、表彰式を執り行いました。産業医学推進研究会 功績賞を受賞された、八谷百合子さん(専攻科1期卒)、秋山ひろみさん(医学部12期卒)、福田郁巳さん(看護学科8期卒)の3名が、西会長より表彰状を授与されました。また、本年度日本産業衛生学会 専門医試験の合格者として、当日参加されていた伊藤遼太郎さん(医33期卒)、藤本俊樹さん(医34期卒)、松山和史さん(医35期卒)がご紹介されました。
受賞、合格された皆さま、改めておめでとうございます。

<懇親会>
懇親会は、浜口伝博さんの乾杯のご挨拶を幕開けに126名の参加者のもと、盛大に開催されました。
宴会中は2つの催しを実施し、世代や職種を超えた会員相互の交流を図りました。1つは、参加学生や若手会員等がレジェンド会員の先生方を知る、交流するための催しとして、産業医大の歴代学長、西会長及び各地方会長、事務局の独断と偏見で選考した近畿地方会のレジェンドの先生方を、お1人スライド1枚ずつ有志の学生が紹介する企画を設けました。有志の学生には景品とともに、紹介した先生方との記念写真を撮影させていただきました。また、各地方会長には、各地方会の紹介もしていただきました。2つは、ランダムで点数付与したQRコードを事前配布し、スマートフォンのカメラ機能で読み込むことで、大会公式LINEに作成したスタンプカードのポイントが付与される仕組みで、高得点者には賞品を用意しました。
いずれの企画も、寛大なレジェンド会員の先生方の多大なご協力のもと、司会のアナウンスが聞こえないほどの盛り上がりをみせ、最後は宮本俊明さんの一本絞めの掛け声と共にALL産業医大となって閉宴を迎えました。

以上、 多くの皆さまのご協力をいただき、盛会のうちに閉会を迎えることができました。
本大会の開催に際し、ご来賓の皆さま、ご参加いただきました皆さま、多大なご支援をいただきました会員の皆さまには、この場をお借りして深く御礼申し上げます。
閉会後も多くの皆さまからご好評をいただき、一丸となってテーマに向き合ってまいりました実行委員一同、一層の励みとさせていただいております。

今後は11月中旬からオンデマンド配信、その後参加者の皆さまには記録集(PDF)の発送を予定しておりますので、大会の振り返りや、当日の様子を共有させていただきたく存じます。
なお、オンデマンド視聴の申込(有料)も12月末まで可能です。ご希望の方で、お申し込みがお済みでない方は、お申込みください。
(申し込みURLは2024年11月12日投稿の産推研ML[SSK:007455]に記載)

また、来年度の第37回全国大会は、2025年10月18日(土)に浅草の「東京都立産業貿易センター 台東館」にて、実行委員長の坂本宜明さん(医19期卒)、清本芳史さん(医20期卒)、楠本真理さん(看2期卒)、西浦千尋さん(医21期卒)のもと開催が予定されております。
是非とも万障お繰り合わせいただき、来年もご参加ください。
    

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