全国大会
第27回全国大会
- 実行委員長
- 神奈川 芳行(東日本旅客鉄道,14回生)
- 日時
- 2015年11月28日(土) 13:10~17:30
- 会場
- 東京大学本郷キャンパス 情報学環福武ホール B2F 福武ラーニングシアター
- テーマ
- 産業保健と説明責任~自分の仕事とその意義の再確認~
- プログラム
- ◇特別講演
「労働衛生法規と労働基準監督官の役割」
~労働衛生法規や労働基準監督官の視点と産業保健職への期待~
講師:矢野 ちひろ先生
(厚生労働省神奈川労働局厚木労働基準監督署安全衛生課
労働基準監督官,産業保健学部環境マネジメント学科5期生)
中重 章子先生
(厚生労働省東京労働局向島労働基準監督署方面 労働基準監督官,
産業保健学部環境マネジメント学科5期生)
◇シンポジウム
「産業保健専門職と説明責任」
座長:藤野 善久先生(産業医科大学医学部公衆衛生学講座准教授,15回生)
①基調講演
産業保健スタッフは企業経営にどう寄与するか?
~健康経営の視点から「説明」を考える~
講師:古井 祐司先生(東京大学政策ビジョン研究センター特任助教)
②事例紹介1
産業保健マーケティング理論に基づいた説明事例
講師:戸津崎 貴文先生(みずほ健康保険組合 内幸町健康開発センター
副所長,17回生)
③事例紹介2
産業看護職は企業経営にどう貢献するか?
講師:楠本 真理先生(三井化学 袖ケ浦センター 健康管理室 保健師
産業保健学部看護学科2期生)
④パネルディスカッション
- 懇親会
- 会場:福武ラーニングシアター
- 参加者数
- 延べ197名
(研究会 181名(卒業生 127名,来賓・大学関係者 41名,学生 13名),
懇親会 174名,
二次会 57名) - 報告
- 第27回全国大会には、厚生労働省の加藤安全衛生部長、武田労働衛生課長、椎葉厚生科学課長、産業医学振興財団の櫻井理事長、学校法人産業医科大学の森山理事長、東学長をはじめ多くのご来賓のご臨席を賜り、また、大学医学部1年生13名も参加されました。
大会のテーマは、「お父さんやお母さんがどんな仕事をしているかよく分らない」、「産業保健スタッフは何をして、どんな役に立っているのか」等、産業保健スタッフに対する家族や社会の素朴な疑問にどう答えるか考えるために、『産業保健と説明責任~自分の仕事とその意義の再確認~』としました。
特別講演では、矢野先生、中重先生のお二人の労働基準監督官に、そのお仕事や労働衛生法規が果たす役割について、組織図、ストレスチェックの留意事項、特定化学物質の事例などをもとにご講演頂きました。
シンポジウムでは、藤野先生に座長をお願いし、古井先生には、「健康経営」について、意思決定者であるトップを動かすことや、ポピュレーションアプローチの重要性をご講演頂きました。戸津崎先生は、意思決定者のニーズをとらえ、理解を得るためのマーケティング理論に基づいた実例をわかりやすく示されました。楠本先生は、従業員と近い保健師の立場から、興味を引き、理解を得るための工夫の実例をお示しいただき、パネルディスカッションでは、活発な議論が交わされました。
展示コーナーでは、実行委員会作成のお子様向け産業保健活動のDVDの上映や、6名の有志の先生方の日々の活動がポスターで紹介され、休憩時間や懇親会で意見交換して頂き、産業保健に対する理解を深めて頂けたものと思います。
研究会に先立って開催された総会では、大久保元学長(産推研顧問)から、産推研が編集・執筆に深く関わった、ストラテジーシリーズ全5巻の完成報告がなされ、併せて、書籍の展示・販売も行われました。
さわやかな秋晴れの下、都内屈指の銀杏並木が最盛期を迎え、多くの文化財が点在する会場周辺のキャンパスツアーにも16名がご参加下さり、ご家族と共に、素敵な一日をお過ごしいただけたものと思います。
大会会場の借用にご尽力頂きました、東京大学環境安全本部 大久保靖司教授、山本健也先生、黒田玲子先生に心からお礼申し上げますと共に、ご参加頂いた皆様、ご来賓・講師の先生方、ポスター展示をして下さった先生方、当日スタッフの皆様に心よりお礼申し上げます。