9月28日(土)、第25回全国大会を名古屋において開催しました
第1部は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の村井 正先生による、「宇宙と南極-特殊環境の産業医学」と題した講演でした。村井先生は研修医時代に、第26次日本南極地域観測隊に医療担当隊員として同行されました。その際の、長期間の閉鎖隔離状態という特殊環境下で働く人に対する健康管理の経験を、現在の宇宙飛行士の健康管理に応用させているというお話でした。南極や宇宙では、体調が悪くなっても自分で何とかするしかないため、「健康」、「優秀」、そして「性格がよい」人が求められますが、そのような人材はなかなか得られない等、「ここだけの話」にユーモアを交え、わかりやすくお話いただきました。将来人類が宇宙で生活するようになった時、宇宙で働く人の産業保健に生かされるのでは?とワクワクしてしまう、夢のあるお話でした。
第2部の「産推研のから騒ぎ」は、かつて一世を風靡したテレビ番組の産推研版として、ひな壇に上がった9名の会員が、「苦労話」、「失敗談」、「自慢話」、「感動話」のお題について告白し、会場の参加者も発言するという会場参加型の企画でした。名司会者の進行、ゲストの的確なコメントにより、時間があっという間に過ぎてしまう盛り上がりでした。
今回参加していただいた方が、夢と感動を胸に抱き、明日からの産業保健活動の励みとしていただければ幸いです。来年、北九州で再会できますことを楽しみにしております。