九州地方会
2024年7月13日 第53回研究会
- 日時
- 2024年7月13日(土)14:00~17:00
- 会場
- TKP博多駅前シティセンター カンファレンス6(会場開催のみ)
- プログラム
- 【第一部】 中谷淳子先生と語る会~スキルアップの秘訣は○○~
(演者:産業医科大学教授 中谷 淳子先生)
【第二部】職場で活かすソリューション・フォーカスト・アプローチ セミナー
(演者:日本SFA協会 理事 平田 奈々先生) - 参加者数
- 38名(産業医7名,保健師29名,産業医・保健師以外2名)
- 報告
- 坂口 愛未(トータルヘルス,看16期卒)
7月13日(土)に開催しました、九州地方会第53回研究会についてご報告します。
研究会への参加者は総勢38名と多くの方にご参加いただきました。
(産業医7名、保健師29名、産業医・保健師以外2名)
今回の研究会では、ふだん参加の少ない看護学科卒業生を中心に、お声かけさせていただいたきました。呼びかけに応じて、専攻科卒の方から今年卒業した入社1年目の方まで幅広い卒業生にお集まりいただきました。
第一部は、産業医科大学 産業保健学部 産業・地域看護学教授の中谷淳子先生をお招きして、「中谷淳子先生と語る会~スキルアップの秘訣は◯◯~」というテーマで、保健師向けに語る会を開催しました。
今回は、参加される皆さまに事前にアンケートにお答えいただき、その結果を交えながら、中谷先生にお話しいただきました。
カッツモデルの「テクニカルスキル」「ヒューマンスキル」「コンセプチュアルスキル」を、自分が何をいつまでにどの程度身につけていきたいのか、エキスパート(熟練者)を目指すのか、ジェネラリスト(多方面の幅広い知識)を目指すのか、などスキルアップにもたくさんの考え方があるということをご紹介いただきました。
保健師には様々な力が必要であり、その中で自分は何を目標とするのか、目指すところを見失わないことが大切だという言葉がとても印象に残りました。
スキルアップした自分がどう社会に貢献できるのか、それを常に自分に問いつつ自己研鑽に励んでいきたいと感じました。
中谷先生のお話の最後に参加者へ向けてアンケートがありましたので、一部ご紹介します。
Q1:スキルアップの秘訣は?
→自分自身を知ること、何を目標とするのか明確にすること、色々な人と関わること等
Q2:スキルアップのための目標は?
→保健師の存在を知ってもらう、指導のための知識・技術を身につける等
Q3:目標のためにまずは何をするか?
→たくさんの人と交流する、研修・資格について調べる、自分がどうしたいか考える等
第二部は、日本SFA協会理事 平田奈々先生をお招きして、
「職場で活かすソリューションフォーカストアプローチ セミナー」を開催しました。
「SFA: 解決志向アプローチ」とは、原因を追求しなくともより良い状態や望ましい自分をつくることができるという考えにスポットをあてた心理療法です。
従来であれば何か問題が起こったときに、その原因に目が行きがちですが、SFAでは当事者が望んでいる事は何なのかということに目を向けて解決に進んでいくという方法だということをご紹介いただきました。
講義中にはいくつかワークに取り組む場面がありました。
当事者の力を信じ、その人が持っているリソース(資源)を引き出していくこと、話の中でコンプリメント(ほめる、ねぎらう、承認する等)をすることが、SFAを実践していく中でポイントになるということを、ワークを通して体感できました。
終了後に行われた懇親会にも、中谷先生、平田先生をはじめ、29名と多くの方にご参加いただきました。
今回は、保健師として活躍されている皆さまの参加が多かったので、色々と情報交換ができ、交流を深めることができたとのお声をいただきました。
産推研未会員の方や初めて研究会に参加したという方も多くいらっしゃったのですが、みなさまから参加してよかった、楽しかったというお言葉をいただき、大変嬉しく思います。
御講演頂いた先生方を始め、ご参加頂きました皆様、本当にありがとうございました。