九州地方会
2021年10月9日 第47回研究会
- 日時
- 2021年10月9日(土) 10:00~17:00
- 会場
- 現地(産業医科大学 ラマツィーニホール)&オンライン開催(Zoom)
- 共催
- 第39回産業医科大学学会
- プログラム
(敬称略)
- ◇学会長賞授与式・受賞者講演
1.熊元 啓一郎(第2病理学)
2.小杉 健二(整形外科学)
3.西田 千夏(呼吸器内科学)
4.梶原 隆芳(多摩さんぽの会 会長)
◇シンポジウム(産業医科大学学会・産推研九州地方会共同開催)
『災害と産業保健 〜産業保健スタッフや産業医科大学ができることは何か〜』
1.災害時の産業保健〜熊本地震の経験から〜
阿南 伴美(センクサス産業医事務所)
2. 工場災害における産業保健職の対応
井手 宏(三井化学 岩国大竹工場 健康管理室 西日本統括)
3. 災害産業保健の体系化と産業保健派遣チームの展望
立石 清一郎(産業医科大学 両立支援科)
◇特別講演(産業医学推進研究会九州地方会主催)
『健康支援に使えるナッジ』
竹林 正樹(青森県立保健大学 公衆衛生研究室 博士)
◇特別講演(産業医科大学学会主催)
『安川電機におけるDXの取り組み』
津田 純嗣(安川電機 代表取締役 会長) - 参加者数
- 255名
(産推研会員111名(医 81、看護 22、衛生 5、特別会員 3),大学学会・大学関係者が52名,医学部学生(1年生)が 92名)
(現地参加148名,オンライン参加128名) - 報告
- 後藤 元秀(産業生態科学研究所 職業性中毒学,21回生)
2021年10月9日、産推研九州地方会第47回研究会を、第39回産業医科大学学会との共催で、ラマツィーニ大ホールにて開催いたしました。
今回はコロナウイルス感染症拡大防止策徹底の上、Zoomを使用したハイブリッド形式での開催となりました。
まず、尾辻豊・産業医科大学学長と、浅海洋・産推研九州地方会会長より開会の辞が述べられ、その後学会長賞受賞者講演が行われました。
産業保健分野からは、多摩さんぽの会会長、梶原隆芳先生が受賞されました。梶原先生、受賞おめでとうございます。
午後からは、まず、産業医科大学学会・産推研九州地方会共同開催シンポジウム「災害と産業保健~産業保健スタッフや産業医科大学ができることは何か~」が行われました。
阿南伴美先生(センクサス産業医事務所)、井手宏先生(三井化学岩国大竹工場 健康管理室 西日本統括)、立石清一郎先生(産業医科大学病院 両立支援科学
准教授)にご登壇頂き、それぞれの先生方が、熊本地震・プラント事故災害・東日本大震災や豪雨災害などで経験された災害産業保健について講演され、パネルディスカッションでは活発な議論が行われました。
次に、産推研九州地方会主催の特別講演として、青森県立保健大学 公衆衛生研究室 竹林正樹先生より「健康支援に使えるナッジ」のご講演をいただきました。
竹林先生には、昨今耳にすることも多くなり、産業保健だけでなく社会全体でその活用が求められつつある「ナッジ」についてわかりやすく解説をいただき、我々が「ヒトの感情や心理」をどのように理解し、支援的な活動をどのように行えばよいのか、そのヒントを多くお示し頂きました。
産業医科大学学会主催の特別講演では、安川電機 代表取締役会長 津田純嗣様より、「安川電機におけるDXの取り組み」の講演を頂きました。
安川電機のこれまでの歴史を振り返りながら、グローバル化が急速に進行する社会において、世界を主戦場とする企業がどのような未来図を描きながら、次の数十年のあるべき姿を作り上げていくのか、そこに「デジタル化」の力をどのように活かしていくのかというビジョンを津田会長よりお示し頂き、現在、産業保健に携わっている我々だけでなく、これからの未来を担っていく医学部1年生に対しても、津田会長の熱いメッセージが届いたのではないかと思われます。
今回も様々な分野の講演があり、活発な議論・質疑応答が行われ、大変充実した会となりました。
当日ご来場頂いた方々、Web参加頂いた方々、ご支援・ご助力を賜りました関係する方々に心より御礼申し上げます。