近畿地方会
2025年4月13日 第52回研究会
- 日時
- 2025年4月13日(日)10:30~12:30
- 会場
- MEETING SPACE AP大阪駅前 会議室A
&
オンデマンド配信 - テーマ ・講師
- 1.マインドフルネス ~食べる瞑想〜
福田 郁巳さん(トラストチャーム,看8期卒)
2.教えて! 専門医 シリーズ
〜MASLD/MASH(代謝機能障害関連脂肪性肝疾患)〜
森野 加帆里先生(神戸労災病院 消化器内科 副部長,医29期卒)
- 参加者数
- 現地参加:14名
オンデマンド配信:36名
- 報告
- 岡本 美紅(住友電気工業,看22期卒)
近畿地方会第52回研究会の開催報告をさせていただきます。
EXPO2025 開幕日の 2025年4月13日(日)に開催され、雨模様の中、14名の皆さんに現地参加いただきました。
今回は現地現地開催+オンデマンド配信(後日配信)での開催で、オンデマンド配信での参加には、36名の方にお申し込みいただきました。
講師の先生方、参加者の皆様に御礼申し上げます。
テーマ1.「マインドフルネス~食べる瞑想~」
福田 郁巳さん(トラストチャーム)
卒後キャリアからヨガ・マインドフルネスとの出会い、そこからマインドフルネスの定義や効果についてご自身の考えなども交えて、お話いただきました。
後半は、参加者全員でチェアヨガやレーズンエクササイズを体験しました。五感を使ったマインドフルネスを実際に体験することができ、日ごろ意識を向けていないことへの気づきや、「今ここに集中する」ということを実感する機会となりました。
講義後の質疑応答では、マインドフルネスの実施時間や呼吸法、ティンシャ(ヨガで利用する鐘)の効果など、学術論文に記載されている内容を含めて、ご回答いただきました。
産業保健師としてのキャリアや育休の活用方法などもお話されており、自身のキャリアについても考える有意義な機会となりました。
テーマ2.「教えて!専門医シリーズ~MASLD/MASH (代謝機能障害関連脂肪性肝疾患)~」
森野 加帆里先生(神戸労災病院 消化器内科副部長)
職域でもよく目にする「脂肪肝」についてお話いただきました。
脂肪肝の定義や有病率などの最新の知識に加え、MAFLDが定義されることになった背景や経緯についてお話いただきました。レクチャーでは、フローチャート等を用いてNAFLDとの比較や相違点をわかりやすく説明いただきました。また『奈良宣言2023』についてもお話いただき、医療機関の受診に繋げるまでに職域で実践できる保健指導のポイント等を改めて確認することができました。
質疑応答では、FIB‐4 indexを職域で確認されたことがある先生もいらっしゃり、血算(血小板数)の職域での活用方法についても検討する機会となりました。
2030年には線維化進行NAFLD患者数が約100万人になると予測されているとのお話もありました。
定期健康診断でのALTは単独では軽視しがちでしたが、肝臓の線維化リスクなども交えながら有所見者に保健指導を行い、生活習慣改善へのきっかけづくりができればと改めて考えることができました。
研究会終了後のランチ会でも講師を含め活発に交流が行われ、参加者の親睦が深まる会となりました。