近畿地方会
2018年7月21日 第41回研究会
- 日時
- 2018年7月21日(土) 15:00~17:00
- 会場
- 新大阪ブリックビル3階 C会議室
- プログラム
- 講演
テーマ「女性就労支援」
講師
第1部 川島 恵美先生(花王,27回生)
第2部 長谷川 暢子先生(京都工場保健会,21回生) - 参加者数
- 42名
- 報告
- 國枝 佳祐(パナソニック健康保険組合,29回生)
2018年7月21日(土)、第41回研究会を開催しましたのでご報告します。
参加者は会員、非会員総勢42名となり、盛大に行われました。
今回の研究会では「女性就労支援」というタイトルの元、2名の先生に御講演頂きました。
第1部として川島 恵美先生(花王,27回生)にはEstrogen、Progesteroneといった基礎から、女性の月経周期に伴う月経前症候群、月経困難症について、Estrogenの低下に伴う更年期障害について分かり易くご解説頂きました。また、これらの疾患が女性の就労にておいて、Presenteeismの誘引となっており、本人・周囲が適切に理解し、対応することが大切であるということをご解説頂きました。
第2部として長谷川 暢子先生(京都工場保健会,21回生)には、職域年齢(16~59歳)における女性検診の有効性についてエビデンス、実際の知見を元にご解説頂きました。乳がん検診(マンモグラフィー検査)を40歳未満に実施することは意味が無いだけではなく有害性が増す可能性があるとの事実に驚かされました。また、女性検診の受診率の向上のためには、金額は500円以下である事、就労時間中に容易に受診できる環境作りが重要であることを、改めて実感することができました。途中でご紹介頂いた「職域におけるがん検診に関するマニュアル」については本日早速ダウンロードして勉強している次第です。
また私事ではございますが、今回の研究会は初めて家族全員で参加させて頂きました(笑)。妻は学生時代に今回の演者である、川島先生が滋賀医科大学で産婦人科医時代にご指導を頂き、今回自ら‘母‘となった事もあり、今回の案内を妻にも共有した所、是非参加したいとのことでした。また、娘は今回より託児所が開設して頂いたこともあり、参加することができました。いつもより、女性の参加が多い印象を持ちました。女性就労を支援するためには託児所など、育児へのアプローチも重要なのではないかと、密かに第3部の存在を感じておりました。
また、研究会終了後は同施設内にてケータリングサービスを用いて、ビールを片手にベテラン産業医の先生方と楽しい時間を過ごさせて頂きました。さらに、会場での懇親会後も二次会にも多数の方が参加され、さらに熱い産業保健の話に花が咲きました。今回は南は鹿児島から、北は北海道まで多くの先生が参加され、いつも以上に活気溢れる地方会となったように感じます。
以上をもちまして、簡単ですが開催報告といたします。