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最終更新日:2024年10月17日

関東地方会

2024年7月6日 第85回研究会

日時
2024年7月6日(土) 14:00~17:00
会場
日本橋ライフサイエンスハブ 8F

オンライン(Zoom)
テーマ
「能登半島地震にかかる産業保健支援(実際の震災対応、現地で働く人の産業保健支援、東日本大震災からのノウハウ継承や課題等)」
講師
立石 清一郎先生(産業医科大学 産業生態科学研究所 災害産業保健センター,医17期卒)
参加者数
40名
報告
横谷 俊孝(三菱重工業,医29期卒)

2024年7月6日(土)に開催されました、関東地方会第85回研究会について報告します。
今回のテーマは「能登半島地震対応」を基に、産業保健の専門家としてお話を伺い、自身の活動にどのように活かすかを討論しました。
今回、オンライン/現地合わせて40名の参加がありました。ご参加の皆さま、誠に有難うございました!

会全体としては、小笠原地方会長からの御挨拶で開会し、元日の午後に急に起こった大災害に対して急に業務が始まった産業保健職もいただろうとの提起がされました。

前半:レクチャーパート
災害産業保健センターの立石 清一郎教授(医17期卒)を講師にお招きし、能登半島地震における産業保健支援活動についてお話しいただきました。
能登半島独自の地理的事情に加えて、発生した時期の問題もあったことなど本件に特異的な内容について導入ののち、避難所等で起こる血圧の異常上昇や感染症の問題など、また自治体職員をはじめとする受援者である支援者が、受援を後回しに時間の限り支援に回ってしまう現象についてお話いただきました。
そのような混迷した中、医療支援者の健康管理に始まり、最終的には6自治体に介入ができたことについても言及がありました。
また、最も重要なこととして、役割明示型ではなく常に誰かが欠けることを想定したフローに落とし込み、平時に組み込ませておくことであるという示唆をいただきました。
上田学長からは、現在まで多大な人員のサポートを得られたこと、災害支援のスタートを切れたことへの感謝が述べられるとともに、学内報告会の実施状況と厚労省支援についてお話があり、立石先生からは迅速な学長決済によって学校全体の姿勢を示してくださったことへの感謝を述べられました。

後半:討論パート
前半の講義を基に、5班に分かれて討論を行いました。
災害時には平時の産業医学を職員に適応することは難しくなる一方、複数拠点を持っている場合にどこまでの範囲でいつまで支援を行うかなどの課題が生じうること、そのための平時の健康管理が重要となること、全員が出社している前提のBCPはいざ緊急事態になったときに回らない可能性があること、など活発な意見が交わされました。
討論内容に対して、他者代替とレジリアンスをベースに考えるビジネスを確実に継続できるBCPの考え方について立石先生からフィードバックをいただきました。

懇親会においても18名の参加があり、非常に盛況でした。こちらもご参加の皆さまありがとうございました。

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最後に、前半の講義パートで触れられておりました、「災害産業保健研究会」についてご案内します。
こちらでは、災害時に貢献できる産業保健人材を募っております。
参加希望の方はぜひ下記URLに入り、登録いただけたらと思います。

災害産業保健研究会HP(外部サイト)https://www.dohcuoeh.com/kenkyukai/
※サイト上部、MENUの「入会希望」を選択し、入会フォームをご利用ください。

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