西本 真証(三越伊勢丹ホールディングス,24回生)
関東地方会第64回研究会を開催しましたのでご報告します。参加者は27名で、1回生から29回生までの医学部卒業生や、産業保健学部卒業生など、幅広い年齢から参加がありました。
今回は、森 晃爾先生(産業医科大学 産業保健経営学教授,産業医実務研修センター長,3回生)をお招きし、「アベノミクスでの『健康寿命の延伸』戦略と産業保健-データヘルス計画・次世代ヘルスケア産業協議会における議論等をもとに-」をテーマにご講演いただきました。
最初に、日本再興戦略「第三の矢」における健康寿命の延伸、データヘルス計画の位置付けを分かりやすくご説明頂きました。データヘルス計画や健康経営はまさに旬であり、参加者が聞き入る中、お話は進みました。健康投資をより効果的に実施するため、データヘルス計画の策定・実施において、企業と健康保険組合等とが適切に連携していくことが重要です。しかし、その立場や優先順位の違いにより、コラボヘルスのハードルは低くありません。企業、健康保険組合等がそれぞれの役割や現状の取組(課題)などを整理し、連携体制を構築することが必要であるというお話でした。
なお現在、コラボヘルス研究会においては、データを分析し、健康投資や健康経営の価値や評価について研究が進み始めているということで、関心のある企業の参加を勧められました。
ご講演の後、フロアからコラボヘルスの先行事例のご紹介があり、また実務的な質問にも及ぶ活発な意見交換がなされました。
研究会終了後、近隣の会場にて懇親会を行いました。総勢17名が参加し、お互いの活動状況や今後の展望などを話しあい、盛会のうちに終了しました。