本文へスキップ

RSS RSS
最終更新日:2024年4月17日

全国大会

第30回全国大会

実行委員長
梶原 隆芳(梶原産業医事務所,15回生)
事務局長
山瀧 一(君津健康センター,15回生)
日時
2018年11月17日(土) 13:10~17:30
会場
TKPガーデンシティPREMIUM京橋
テーマ
「守・破・離 ~新しいステージへの挑戦~」
プログラム
◇基調講演「産業保健職が前進するためのカギ ~過去の経験から~」
  座長:救急救命東京研修センター 教授 横山 徹先生
  講師:三井化学 本社健康管理室長・統括産業医 土肥 誠太郎先生
◇シンポジウム「守・破・離 ~新たなステージへの挑戦~」
  座長:信州大学医学部 産業衛生学講座 教授 塚原 照臣 先生
  シンポジスト:
   ~研究者の立場から
    産業医科大学 産業生態科学研究所環境疫学教室 教授 藤野 善久先生
   ~嘱託産業医の立場から
    京都工場保健会 産業保健推進部 医療次長 櫻木 園子先生
   ~衛生管理者の立場から
    武田薬品工業 光工場EHS室 室長 山口 健一先生
   ~保健師の立場から
    キヤノン 下丸子本社 安全衛生部 副部長 矢内 美雪先生
参加者数
181名
報告
2018年11月17日(土)、TKPガーデンシティPREMIUM京橋において、第30回全国大会を開催致しましたので、ご報告致します。

■基調講演
救急救命東京研修所教授の横山徹先生に座長をお願いし、三井化学本社健康管理室長・統括産業医の土肥誠太郎先生に、「産業保健職が前進するためのカギ ~過去の経験から~」というテーマで、ご講演を頂きました。
まず、以下の8本のカギを挙げて頂き、それぞれの項目について、過去から現在に渡る先生の尊いご経験・ご活動をご紹介頂きました。
1.過去の施策・考え方を真摯に受け止める
2.事業所(全社)のデータを体感して継続的に見て説明する。
3.方針がぶれない
4.ステークホルダーとの信頼感
5.躓くことや変化はチャンス
6.エビデンスを基盤に投資を、しかし、エビデンスが無くてもトライ
7.情報格差(情報の非対称性)を極力なくす
8.自分たち自分自身を振り返る
土肥先生の膨大なご苦労の中から抽出されたエッセンスは、後進の我々にとって無形文化財ともいうべき大変貴重なお話でした。

■シンポジウム
「守・破・離 ~新しいステージへの挑戦~」という大会テーマに沿って座長の塚原照臣先生(信州大学医学部 産業衛生学講座 教授)に絶妙な舵取りを頂きながら、4人のシンポジストの先生方に「産業保健職の成長」についてお話し頂きました。
藤野善久先生(産業医科大学 産業生態科学研究所 環境疫学研究室 教授)からは、研究者にとって「オーソドックスの習得」と「オリジナリティの確立」という一見相反するもののバランスが重要であること、研究者が心掛けるべきは、論文の量産ではなく、現場への還元・貢献であること、の思いを語って頂きました。
櫻木園子先生(京都工場保健会 産業保健推進部 医療次長)からは、産業医の成長とは単なる技術的上達ではなく、人間研磨そのものであること、そのためには自分を卑下せず他人を尊重できるようになるべきことをお話し頂きました。
山口健一先生(武田薬品工業 光工場EHS室 室長)には、本学卒の衛生管理者としてご登壇頂きました。衛生だけでなく、安全や環境を含む幅広いスコープの中で、一休さんから学ぶ安全衛生スタッフの極意として挙げられた「腹立てず、心は丸く、気は長く、己は小さく、人は大きく」という言葉は心に刺さりました。
矢内美雪先生(キヤノン 安全衛生部 副部長)からは、保健師である前に「企業人」であるべきこと、成長のためには、軸になる思い・判断の基盤を培い、判断軸を磨くべきこと、企業の中で価値を生み出していくためには、組織の中で「信頼」を得ること、同じことを伝えるにしても言葉の使い方が大切であること、などをお話し頂きました。
会場からも多くのご意見やご質問が上がり、大変充実した深遠な意見交換が行われました。

懇親会・二次会と大いに盛り上がり、無事に全国大会を終えることができました。当日、ご来場頂いた方々、応援を頂いた方々、心を寄せて下さった方々に心より御礼申し上げます。

バナー



産業医大のサイトに移動します

Google




サイト内を検索
ウェブ全体を検索