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最終更新日:2020年5月25日

東海地方会

2020年2月22日 第21回研究会 東海地方会10周年記念研究会

日時
2020年2月22日(土) 13:15〜16:50
会場
ウインクあいち(愛知県産業労働センター)12階(1204会議室)
テーマ
東海地方会10周年記念 2020年代の東海地方会を考える
プログラム
◇研究会
1.特別講演1 13:15〜14:45 (座長:西 賢一郎)
「時代を読む、出来事から考える次世代に伝えたいこと」
 演者:東 敏昭先生(産業医科大学 学長)

2.特別講演2 14:55〜16:00 (座長:山本 誠)
「産業医学推進研究会が期待する産業医科大学の将来」
 演者:宮本 俊明先生
 (日本製鉄君津製鉄所 総括産業医,産業医学推進研究会 名誉会長)

3.パネルディスカッション 16:00〜16:40 (座長:西 賢一郎,水口 要平)
「これから10年の産推研東海地方会−他職種共働について−」
 パネリスト:
 斉藤 政彦先生(大同特殊鋼 統括産業医)
 後藤 由紀先生(四日市看護大学 産業看護学 准教授)
 軸丸 靖章先生
 (聖隷福祉事業団 保健事業部 聖隷労働衛生コンサルタント事務所所長)
 東 敏昭先生
 宮本 俊明先生
参加者数
34名
報告
水口要平(とうかい産業医オフィス,23回生)

2月22日(土)に東海地方会第21回研究会を開催しましたので報告いたします。

今回は東海地方会設立満10周年(2009年設立)記念企画を兼ねた研究会となりました。新型コロナウイルスへの懸念が高まる中(※開催時点では愛知県内は数名発生報告がありましたが、海外からの帰国者および罹患者との接触者のみと感染経路が追える状況でした)、事務局で開催にあたり十分な感染対策の検討を重ねた結果、当日は各自マスク着用・アルコールティッシュでの消毒を徹底する等の対応を行ったうえで開催いたしました。

第1部では、産業医科大学東敏昭学長(当時)、日本製鉄君津製鉄所(当時)総括産業医・産推研名誉会長の宮本俊明先生より特別講演いただきました。
東先生からは、「時代を読む、出来事から考える次世代に伝えたいこと」のタイトルでお話がありました。
東先生ご自身の受験体験記や学生時代の紹介から始まり、武見太郎先生から『衛生・公衆衛生は基礎医学ではない、社会医学だよ、君!』とお声がけがきっかけとなり現在の道へ進まれたこと、慶応大学時代の研究を経て、土屋健三郎先生とのご縁で産業医大に赴任され、長年にわたり産業医学の発展と産業医の教育指導に従事されてこられたこと、アスベスト関連では世界中の労働現場に視察へ飛び回るなど、足を使って現場を見て、研究として昇華させ、世の中に還元する、まさにリサーチマインドを持ち続けることの意味をご自身の半生と重ねて私たちに伝えてくださいました。ご講演の中で、産業医としての専門性、必要とされる能力(専門家としてまずは自分の技能技術を磨いたうえで、ぶれないこと、「ヒト」を診る目を持つこと、そして常にリサーチマインドを持ち続け、産業医として社会的責任を果たすこと)についての話は特に印象深いものでした。一卒業生である私が現在このような立場で活動できることは、これまで様々なことを教えていただいた大学へ感謝するとともに、その知識や経験を産業現場へいかに還元すべきか、責任を再認識しました。
90分ではとても収まりきらない内容でもっと長く聞いていたいと思いました。学長のお立場でお話を伺う最後の機会でもあり大変貴重な経験となりました。改めて感謝申し上げます。

次に、宮本先生からは、「産業医学推進研究会が期待する産業医科大学の将来」の題でお話がありました。2005年から2019年まで産推研会長として長年にわたり研究会を支えてこられた立場で、産推研の歴史をわが子の成長を振り返るようなスタイルで紹介があり、先生ご自身が会に対する今後への期待についての内容でした。産推研のはじまりは、卒後に産業医として活躍する卒業生も少ない中、孤立しがちであった産業医同士の互助的組織であったこと。年数も経過し、徐々に知見を持ち寄りながら社会に還元することで社会や企業からの信頼を地道に得ていったこと。その中で産推研の役割も少しずつ変化してきたことなどのご紹介がありました。また、産推研は実務の専門家として、産業医大は学術的な位置から相互協力のもとで団結して社会へ寄与していくことの重要性についてのお話もありました。東海地方会に対しては、各地方会の中ではもっとも歴史が浅い会ですが、医学部、産業保健学部、環境マネジメント学科(当時)の卒業生と多くの職種が集まり、かつまとまりのある地方会として期待の声を頂戴しました。

第2部では、東海地方会設立10周年記念として、「これから10年間の産推研東海地方会―他職種共働について―」をテーマとしてパネルディスカッションを行いました。東先生、宮本先生に加えて、東海地方会から斉藤政彦先生(大同特殊鋼 統括産業医,1回生)、後藤由紀先生(四日市看護大学産業看護学 准教授,専攻科10期生)、軸丸靖章先生(聖隷福祉事業団保健事業部 聖隷労働衛生コンサルタント事務所所長,産業保健学部衛生学科4期生)の3名の先生に登壇いただきました。
まず、斉藤先生から、東海地方会の前身である東海産業医学実践研究会(通称:産実研)の成り立ちや活動について、続いて宮本先生から、産実研の活動を産推研の地方会として盛り上げていこうとして、発足前の2007年に全国大会を初めて名古屋で開催(実行委員長:金一成先生 トヨタ自動車産業医,9回生)し、それを受けて東海地方会が発足し、2009年の第1回研究会を名古屋で開催したという歴史についての紹介がありました。後藤先生、軸丸先生からは、東海地方会は、産業医だけでなく、現場の看護職、作業環境測定士や衛生管理者も集まれる場であり、受け入れ門戸が広い地方会であることや面倒見(よい意味でのおせっかい)がよい地方会であるなど、地方会の強み、良さについてコメントいただきました。また、東先生、宮本先生からは、東海地方会以外から見た東海地方会の魅力について、「研究会への参加率が高い」会であることや「まとまり(結束)のよさ」についてコメントいただきました。最後に、各パネリストから卒業生が「共働」することについてのコメント、東海地方会の3人の先生方からは東海地方会の次の10年を見据え次世代へ伝えたいこととして思いを語っていただきました。
質疑では産推研名誉会長の浜口伝博先生から産業医科大学、産推研への期待を込めた厚いエールもいただきました。
東海地方会は、多くの職種の方々が普段は個々の置かれた状況で努力、精進しながら、研究会の場では身近な相談の場、また、学びの場としても非常に有用であり、今後10年も役割が小さくなることもないと感じました。
新型コロナウイルス感染症の影響で開催も危ぶまれる環境の中、名古屋までお越しいただきました演者の先生方、34名の参加者の皆様に改めて感謝申し上げます。開催終了後には1次会のみですが近隣にて懇親会を行い、こちらも開催後に体調不良の発生なく無事終了しました。

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