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最終更新日:2024年4月17日

九州地方会

2023年2月11日 第50回研究会

日時
2023年2月11日(土)
第一部 14:00〜15:30 / 第二部 15:45〜17:15
会場
TKP博多駅前シティセンター ホールA & オンライン(Zoom)
第一部
主催: 日本産業衛生学会 九州地方会 産業医部会
共催: 産業医学推進研究会 九州地方会
テーマ: 「高年齢労働者産業保健研究センターの設立趣旨や今後の活動について」
講師: 財津 將嘉先生(産業医科大学 高年齢労働者産業保健研究センター 教授)
第二部
主催: 産業医学推進研究会 九州地方会
テーマ: 私の産業保健活動
発表者:
市後崎 隆則先生(西日本産業衛生会,衛生学科4期生)
冨山 千英子先生(安川電機,看護学科16期生)
石川 裕理先生(西日本産業衛生会,30回生)
報告
池上 和範(HealthCraft,20回生)

2023年2月11日(土)に令和4年度日本産業衛生学会九州産業医部会研修会(第一部,主催:日本産業衛生学会九州地方会,共催:産業医学推進研究会九州地方会)、産業医学推進研究会九州地方会第50回研究会(第二部)を現地およびオンラインによるハイブリッドにて開催いたしましたので、報告させていただきます。

【研究会第一部】
産業医科大学高年齢労働者産業保健研究センターの財津 將嘉教授に「高年齢労働者産業保健研究センターの設立趣旨や今後の活動について」というテーマで講演をいただきました。
財津先生からは、
1.高年齢労働者産業保健研究センターの紹介,
2.高年齢労働者の労働災害の発生状況,
3.日本におけるがんや循環器疾患リスクと職業背景,
4.労働災害の予防(エイジフレンドリーガイドライン)
について、ご講演いただきました。
高年齢労働者数は、休業を要する労働災害の発生頻度が高いこと、とくに転倒による災害が多いこと、このような高年齢労働者の労働災害の要因として、60歳を超えると、実際に計測された労働者個人の身体機能レベルが、労働者が認知している身体機能よりも低くなること(バランスの負のギャップ)による可能性などを解説いただきました。そして、このギャップを埋めるための衛生教育や労働者の健康や体力の評価・把握が重要であり、産業保健専門職の役割が非常に重要であることをご示唆いただきました。

【研究会第二部】
「私の産業保健活動」というテーマで、九州内の産業保健現場で活躍されている3名の先生にご発表いただきました。

石川 裕理先生(西日本産業衛生会,30回生)
小規模分散事業場に所属するアルコール使用障害を有する従業員の休職・復職を通じて、社内制度の在り方を見直した経験など

冨山 千英子先生(安川電機,看護学科16期生)
人事労務部へ配属が産業保健師として更なる成長の機会になったこと、これから会社が目指している産業保健など

市後崎 隆則先生(西日本産業衛生会,衛生学科4期生)
個人サンプリング法による新たな作業環境測定が導入されたが、当該測定法の意義やメリットに対する企業側の認知が低いこと、化学物質管理の強化に向けて多職種連携を進めていることなど

本研究会には、現地参加者・オンライン参加者合わせて50名超の参加がありました。
参加者から講演に対して多くの質問があったり、現地参加者での小懇親会もあったりと、盛会となりました。
今後も、皆様にとって有意義なテーマを提供できるように、企画メンバーで計画していきます。
最後に、2023年度産業医学推進研究会全国大会(日時:2023年10月14-15日(予定),場所:産業医科大学)が産業医学推進研究会九州地方会の主幹となります。
皆様に興味を持っていいただけるプログラムを検討していきますので、多くの皆様のご参加をお待ちしております。


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