本文へスキップ

RSS RSS
最終更新日:2020年11月18日

九州地方会

2019年12月15日 第44回研究会

日時
2019年12月15日(日) 13:30〜16:30
会場
博多バスターミナル9F大ホール
テーマ
「産業保健職が職場で行う認知行動療法〜対応困難事例のどんな場面で使えるのか考える〜」
プログラム
◇研究会(13:30〜16:30)
講師:大野 裕先生(認知行動療法研究開発センター 理事長)
参加者数
74名,(会員32名,非会員42名)
(医師19名,看護職44名,心理職8名,その他2名,学生1名)
報告
井元 智映子(西鉄人事サービス,産業保健学部6期生)

2019年12月15日に開催された第44回九州地方会についてご報告いたします。
3回シリーズの認知行動療法研修会も、今回で最終回となり、多くの方々にご参加いただきました。

当初は3回目ということで、少し応用的な内容を予定していましたが、初参加の方もかなり多くいらっしゃいました。急遽予定を少し変更して、はじめに認知行動療法の基礎的な内容について触れていただきました。その後、印象に残ったことや疑問に思ったことを参加者同士で話し合い、また発表し合いました。これについて、大野先生が解説を加えてくださったことで、理解を深めることができました。私たちは、面接の場で、こちらの考えを押し付けてしまいがちです。ゴールを一緒に決めるつもりでも、つい面談者を誘導してしまったり、意見を押し付けてしまったりすることがあります。大野先生からは『そっと寄り添えば、面談者がそっと教えてくれる』というメッセージをいただきました。あくまで面談者自身の主体性を大切にするという、私たちがあるべき本来の立ち位置を再確認することができました。また私たちは、面談者の行動や思考へ注目しすぎ、一緒にそこに捉われてしまうことがあります。例えば『上司は変わらないから、(自分自身は)どうすることもできない』と相談を受けた場合に、しばしばそのまま留まってしまいがちです。課題との視点の距離が近いとこうした考えや行動になりがちです。また、その課題について考えることは恐怖を伴うものです。私たちは支援者として一緒にそばに立つとともに、面談者が課題と少し距離が取れるように支援することで、彼らの考え通りなのか…本当にそうなのか、できることはないのか、周囲への相談や働きかけができないか…を確認することができるという助言をいただきました。

また、職域において、個人の面談だけではなく集団での予防活動にも認知行動療法が活用できることをご紹介いただきました。集団での教育を行った後、個々でインターネットやメールを使ったサポートを行うことで、継続した教育・実践が可能となり、教育効果が継続されるということでした。個人に対する自己学習を中心としたインターネット支援型のセッションについて、具体的導入方法もお示しいただきました。認知行動療法というと、とても時間のかかる印象がありましたが、インターネットを用いた自己学習でもとても効果があることをご紹介いただき、職域でのメンタルケアにおいても幅広く対応でき、多くの方に活用できそうだと実感いたしました。

懇親会には会員18名、非会員5名の計23名(医師9名 看護職11名 心理職2名、学生1名)にご参加いただきました。懇親会の場では大野先生と東先生を囲みながら、参加者同士の交流や意見交換が活発に行われていました。懇親会の中盤には、田崎先生(日本製鉄)から謎解きクイズを提供いただきました。参加者全員が真剣に悩み取り組み、大野先生にも積極的にご参加いただきました。参加者の力を合わせてようやく回答にたどり着いたときには、まさにワンチームになっていました。とても楽しい時間を過ごすことができました。

第2回、第3回を通じて、学生の皆様にご参加いただきました。彼ら彼女らの積極的な姿勢に、たくさんのことを学びましたし、研修会も懇親会も活気のあるものとなりました。ご協力いただきました先生方に御礼申し上げます。

開催にあたりましては、福岡産業保健推進センター センター長 織田先生、産業医科大学学長東先生に大変なご尽力をいただきました。本当にありがとうございました。厚く御礼申し上げます。

バナー

Google




サイト内を検索
ウェブ全体を検索