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最終更新日:2017年6月28日

近畿地方会

2015年12月19日 第36回研究会


日時
2015年12月19日(土) 15:30〜17:30
会場
ハービスPLAZA 6F 貸会議室
プログラム
◇講演
 講師:京 哲先生(島根大学医学部産科婦人科教授,3回生)
 テーマ: 最近の女性をとりまく動向と気になる病気
参加者数
30名
報告
大塚 創平(京都工場保健会, 27回生)

2015年12月19日(土)、第36回産推研近畿地方会例会を開催しましたのでご報告します。参加者は会員、非会員総勢30名となり、盛大に行われました。

今回の研究会は島根大学医学部産科婦人科教授の京哲先生(3回生)より最近の女性をとりまく動向と気になる病気というタイトルで講演をしていただきました。
講演の冒頭は、京先生の学生時代の楽しい話から始まり、シカゴ留学時代のHPVの研究、TRAD(腫瘍特異的増殖型融解ウイルス)による癌治療に関する研究等、産業保健の現場では普段あまりふれることがない、臨床における最先端の内容をわかりやすく話していただきました。
最近の女性の動向というテーマでは、出産年齢の高齢化、若年女性の喫煙率の増加、性行動の変化、やせ志向という観点から、産婦人科領域において、子宮頸がんの発症・治療の関与、周産期疾患の発症・治療の関与にどう繋がっているかを解説いただきました。具体的には、出産年齢の高齢化、性行動の変化等により子宮頸がんに子供を生む前に罹患するケースが多くなったことより、妊孕性を維持することが、女性としても、社会としても重要になってきており、広汎子宮頚部摘出術(トラケレクトミー)が選択肢として、注目されており、ロボット(ダヴィンチ)支援下子宮頸がんの臨床研究にも先生の大学でも開始されているとお聞きしました。
講演の後半は、世間的にも大きな話題となっている子宮頸がんワクチンに関する内容でした。子宮頸がんワクチンに関する一般的な知識から、世界での普及、日本における議論と今後の展開に関して丁寧にわかりやすくご教授いただけました。特に、子宮頸がんワクチンは、がんそのものを予防するというより、異形成予防ワクチンであるという説明は非常に印象に残っています。国として、子宮頸がん対策を進めていく上では、子宮頸がん健診の受診率向上(米国:8割、日本:2割)も大きな問題だとお話いただきました。最後は、最近のお産の状況として、早産の増加に関してお話され、早産により生まれた子供は糖尿病や高血圧等の生活習慣病の罹患が高いという研究からも、昔、言われていた『小さく産んで、大きく育てる』というより、『適切な母体の体重増加(5−10キロ)で3000グラムの出産を』が今は望ましいと話され、講演は終了しました。講演後もフロアから活発な質問が飛び交い、参加者にとっても、非常に実りあるものになったと思います。

その後、懇親会を近隣の会場にて行いました。
京先生の同期の先生方を含めて、懇親会から参加の先生方の数多くいらっしゃり、お互いの活動状況や今後の展望などを話しあい、盛会のうちに終わりました。

以上をもちまして、簡単ですが開催報告といたします。

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