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最終更新日:2017年4月24日

関東地方会

2010年9月11日 第53回研究会

日時
2010年9月11日(土) 13:30〜16:30
会場
グラクソスミスクラインビル
プログラム
◇テーマ: 新型インフルエンザ対策
 講演1:これからのインフルエンザ診療と予防対策
 講師:池松 秀之先生(原土井病院)

 講演2:グラクソスミスクライン(GSK)のパンデミック対策
 講師:奥村 由香先生(グラクソスミスクライン)

 講演3:パンデミック対策の法的課題とその解決方法
 講師:近内 京太先生(丸の内総合法律事務所)
参加者数
36名(医師30名,保健師6名)
報告
森 まき子(コニカミノルタビジネスエキスパート,23回生)

 911日に開催されました、第53回研究会のご報告をいたします。

 最初に、松池 秀之先生より「これからのインフルエンザ診療と予防対策」 についてご講演いただきました。昨年世界中で流行した新型インフルエンザの臨床症状の統計や、診断キッドの感度、抗インフルエンザ薬の有効性など、多岐に渡る内容でした。更に今年のワクチンについても情報提供を頂きました。昨年の新型インフルエンザは今後季節性になると考えられていますが、これに対してしっかりと解析・整理し、正しい医学的知識を持って対応することが、今後の対策に重要だと考えさせられました。

 次に、奥村 由香様より「グラクソスミスクライン(GSK)のパンデミック対策」について情報提供を頂きました。GSKでは、2005年にパンデミック対策ガイドラインを制定し、社長をトップとするインフルエンザ対策チームを設立して運用しているということでした。その流れで昨年の新型インフルエンザ対策も実行されたため、内部体制がしっかりとしている印象を受けました。対策の意思決定のプロセスから具体的な内容まで、自分のフィールドにも活かせるノウハウが詰まった、非常に有用な情報提供であったと思います。

 最後に、近内 京太先生より「パンデミック対策の法的課題とその解決方法」 についてご講演いただきました。企業に求められるインフルエンザ対策は、安全配慮義務の観点から重視されていますが、安易な対策を講じると逆に善管注意義務違反に抵触してしまうことを、法律や判例を用いてお話しいただきました。また、抗インフルエンザ薬に関わる法的規制として、備蓄は企業内診療所以外では不可能であること、事前処方を行う場合は服薬時に医師の指示が受けられる体制を構築しておくこと、企業内診療所でインフルエンザ患者を診察しないことは応召義務に抵触することなど、我々の普段の業務に直結する部分を、医師法・薬事法・労働安全衛生法・労働契約法などの法的根拠をあげながら御説明いただきました。

 ディスカッションでは、演者に対して様々な質問が飛び交い、演者の考え方や具体的対応策についてお答えいただくことで、さらに見識を深めることができました。

 秋を迎え、感染症対策が企業において問題となってくる季節となっています。その中で、我々が産業医が、昨年の教訓を生かし、医学的知識に基づき、企業にとって有用なインフルエンザ対策を実行していくにあたり、非常に参考になったと思います。

 研究会終了後の懇親会には21名が参加しました。新型インフルエンザ対策を始め、最近の産業保健活動について活発な議論が行われました。

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