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最終更新日:2017年4月24日

関東地方会

2010年3月13日 第52回研究会

日時
2010年3月13日(土) 13:30〜17:00
会場
FORUM8(フォーラムエイト)
プログラム
講演:食事と疫学,疫学入門
講師:佐々木 敏先生(東京大学大学院医学系研究科公共健康医学専攻疫学保健学講座社会予防疫学分野教授)
参加者数
44名(医師33名,保健師11名)
報告
坂本 宣明(東京大学,19回生)

 313日に開催されました、第52回研究会のご報告をいたします。

 講演は次のようなQuestionから始まりました。
・ 血圧とコレステロールが高めの人に「塩辛い物を避け、ラーメンのスープは残し、野菜はたっぷり食べて・・」 という説明はどのくらい魅力があるのか?
・ 健康な63歳の男性にとって、理想のBMIはいくつか?
・ 減塩によって血圧はどのくらい低下するか?
・ 肥満は大腿骨頭骨折の危険因子か?
・ 糖尿病予防のためには、もう少し米を食べたほうがよいか?
・ 過去30年間で日本人の魚摂取量は減少したか?
 このように、我々産業保健スタッフが知っているようで知らないエビデンスについて、学術論文を引用してエビデンスを確かめながら説明を頂きました。

 講演後半は、疫学研究の進め方についてでした。疫学研究を行う上での一番のポイントは、事後よりも事前の処理を充分にしておくことが重要であるということでした。対象者の属性に注意し、方法に細心の注意を払い、方法と結果の質・信頼度は同等にすべし、ということが印象的でした。例えば、脳卒中に関する疫学研究の場合、結果の判定が専門医による頭部CTの読影とカルテ調査であっても、曝露調査に「塩辛い食べ物を避けていますか?」という妥当性・信頼性の低い質問を用いては何の意味もなさない、ということです。その他にも、交絡因子、因果の逆転、はずれ値の取り扱いなど、実例をあげながらわかり易く説明していただきました。

 研究会終了後は、15名で懇親会を行いました。佐々木先生も参加され、アットホームな雰囲気で、栄養に関する疑問や研究に関する質問などの話が交わされ、大変有意義な時間となりました。
参考図書
「わかりやすいEBNと栄養疫学」
 佐々木 敏著,同文書院,2005年,2,625円

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